
私たちは2020年度から「北海道移住のすゝめ」という団体を作り、道内の19の自治体と連携をして年に数回オンラインイベント・現地開催イベントの実施や勉強会等を行ってきました。その中で移住先選びにおいて本来ライバルにもなり得る、他自治体同士の横のつながりを作ることにより、以下のようなメリットが得られることがわかってきました。
- イベントを合同で実施すると、事務作業が分担できるため工数削減を図ることができる。
- それぞれの運用している媒体での告知が可能なため、多くの参加者の獲得につながる。
- 各自治体の知見を共有できるため、効率的な移住施策を打つことができる。etc…
そこで10月22日(火)午後、北海道庁官民連携推進室「CONNECT」で、北海道内の移住担当者(役場職員・協力隊・会計年度・移住業務の委託先担当者 等)のネットワーク構築と移住業務のスキルアップを目的とした『移住コーディネーターラボ Vol.1』を開催しました。
申し込みいただいた移住担当者さんの出席率はなんと100%!さらには、関係部署の方々にも多数足をお運びいただき、席も急遽増設、会場はぎゅうぎゅうの大盛況となりました。
本記事では、当日行ったコンテンツについてのご紹介をしていきます。

トークセッション
『移住施策の目標の立て方』

「SMOUT」を運営する面白法人カヤックの管理本部長・柴田氏をゲストに迎え、「はたして、”移住者数=移住実績”でいいの?」という問題提起を軸にトークセッションを行いました。移住のすゝめの立花が移住コーディネーターをしている下川町の事例、奥田が移住コーディネーターをしているニセコ町の事例を交えて、これまで行ってきた移住施策の問題点の洗い出しを中心にトークが繰り広げられ、移住施策の本質について考えさせられる、脳みそフル回転な充実した時間となりました。
セミナー『無料ツール活用講座』

地方自治体ではまだ活用事例の少ない、けれど業務効率が格段にUPする最強ツール5つの紹介を行いました。使い方を知っていれば恐るるに足らないこれらのツール。このイベントの集客も、作成したチラシも当日の資料もトークセッションで使用したライブメモも、これら無料ツールをフル活用したものだという解説に、会場からは感嘆の声も上がっていました。
セミナー『移住相談実演会』

2年前から北海道移住の面白さを伝えるラジオを配信している、おばさんyoutuber「移住の女神」による移住相談実演会。移住相談でよく聞かれる質問ベスト4を取り上げ、移住の女神の新ひだか町移住コーディネーター市川さんと、下川町移住コーディネーター立花の移住相談での受け答え事例をご紹介しました。明日から即使える、移住相談テクニックなどが満載の時間となりました。
セミナー『北海道移住のすゝめ説明会』
2020年度から道内19自治体で活動する「北海道移住のすゝめ」の参画自治体募集開始に伴い説明会を開催しました。この団体を作った背景は?どんな活動をしているの?どうしたら参画できるの?などの説明を行いました。この説明会を受け、さっそく北海道移住のすゝめへの参画を希望している自治体もあり、今後の動きにぜひご注目ください。また、後半ではこのイベントを主催した「一般社団法人移住のすゝめ」の事業を簡単にご紹介しました。
交流会『移住サポーターズ交流会』

このイベントの柱とも言える、自治体・管内の枠を超えた交流会。自己紹介からはじめ、トークセッションで使用した移住施策を組み立てる上でのワークシートの共有など、濃い1時間となりました。運営側含め15自治体の移住担当者による交流を図ることができたため、今後の移住フェアや次回のラボで会えることがとても楽しみです。
懇親会
イベント終了後、別会場で希望者のみで懇親会を行いました。イベントに参加した後に急遽参加を決めた方もいて、参加者全員でとても楽しい時間を過ごしました。
イベントを終えてー
イベント後に行った懇親会や参加者アンケートでは、高い満足度を得られたとの声をたくさんいただき、主催した私たちもほっと胸を撫で下ろしております。次回以降の開催を望む声も多くいただき、次は何をテーマにどんな切り口で開催しようか、と主催者一同すでにワクワクしております。
北海道は、全国はもとより海外の方々からも憧れを抱かれる地域。一方で、暮らすには少々不便な印象も持たれているのも事実。それゆえ私たちは、”北海道ブランド”にあぐらをかくことなく、愚直に北海道暮らしの面白さをPRするべく、移住担当者同士のネットワーク強化とスキルアップを継続的に行うことにより、北海道で楽しく暮らす仲間(移住者)をどんどん増やしていけると嬉しいです。